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アメリカン・ルーレット
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| ジャンル: | 旅行,観光,トラベル,旅行ガイド,海外旅行,観光情報
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| 人気ランキング: | 157698 位
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写真でアメリカ社会を見事に描写した最高傑作
このアメリカの写真群を見ていると、背筋がゾッとしてくる。
『アメリカ』といういわば現代社会、現代資本主義を象徴する国を取り上げることによって、
その写真群を見ていると、現代社会の根の深い問題の数々が身に迫ってくる。
アメリカに追いつけ追い越せとばかりにやってきた戦後の日本にとって、その理想としてきたアメリカの現実を見せつけられる。
恐ろしく美しい新興住宅街の風景。都会に潜む一瞬の落とし穴。表層的な社会。人々の表情に映るそこはかとない空虚感・・・。
アメリカの日常的な写真群をルーレットのようにぺらぺらと本をめくって見ていくと、非常に危機感を感じるのである。
「やっぱり我々の歩んできた道は、我々の目指しているものは間違っているのではないか?
なにか取り返しのつかない方向に進んできてしまったのではないか?」
失ってきたものの大きさを思い知らされる。
インドやアジアを放浪し旅行記を書いてきた藤原新也の辿りついた最終地点が「アメリカ」であるというのは実に現代を象徴している。
この価格で買った甲斐はある。
そして最後に数ページ書かれている、自分で自分をインタビューするという「自問自答」という形式も凝っていて実におもしろい。
藤原新也作品の中でも、僕が読んだ本の中でもピカ一のものである。
写真が持つ力が溢れる
藤原新也がアジアを離れたこと、まずここに驚きがある。でも、そこ・アメリカの地から見えたものは、我々がどこかで感じていた不安のようなもの。『東京漂流』以降、写真家であるより作家としての顔がメインになっていたが、写真を撮るという意味を我々に問い直させるような写真集である。好き嫌いはあるかもしれないけど、写真自体が持つ力に溢れている作品です。
情報センター出版局
藤原悪魔 (文春文庫) 名前のない花 鉄輪 全東洋街道 下 (2) (集英社文庫 153B) ディングルの入江 (集英社文庫)
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